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コクエイ消毒有限会社
玖珠郡玖珠町山田194‐4
TEL: 0973-72-5115
WEBSITE
道の途中
長野さん:
「いまから飯田方面の現場に行くんですよ。」
かみ:
「お!じゃあ同行させてもらっていいですか?」
今回、お話を伺いに行ったメインの目的とは違いますが、なかなか立ち会えることのない機会なので現場を見させていただきました。
飯田高原方面の路肩の藪の中、スズメバチの巣があるとのこと。その撤去依頼です。
巣があるのは高い木の枝部分でしょうか。「あそこにあるっすよ」って教えてもらったけどちょっと遠目で観察していたのでよくわからない。
近くに行けばわかるんでしょうが、「あー、アレですね!」ってそれらしいところを見ながらウンウン言ってましたが、お察しください。
二人がかりで防護服をガッチリ着込み、いざ。
望遠最大にしてなんとか確認。でかい。
捕獲(?)完了。結構高い位置にあり、梯子を伸ばし、なおかつ動きが制限される防護服。
そういった危険もある中ですが、誰かがやらなければならない依頼です。なんだかヒーローっぽい。
かみ:怖くはないんですか?
長野さん:
「結構怖いですよ。何回もスズメバチに刺されたこともあるし、やっぱ危ないんで怖いっす。」
自ら現場に立ち、そう話す社長の長野さんとスタッフの皆さん。コクエイ消毒ではどのような意識を持って事業を行っているのだろうか。
コクエイ消毒有限会社では、主に以下の事業・サービスを行っています。
- シロアリ・ゴキブリ・蚊・ハチ・ダニなど、体や建物に悪影響を与える害虫駆除
- ハトやイタチ、ネズミなど害獣と呼ばれる生物の駆除・防除
暮らしのみならず、飲食店などさまざまな事業所においても重要な役割。大分県内外まで幅広く対応されています。
対応方法も現場によって様々なので、実態調査と個別の計画により最適な対応方法を施します。
詳しくは、ぜひホームページをご確認ください。(コクエイ消毒有限会社HP https://kokuei-pco.jp/)
と、ここまでは定番の企業PRになりますが、今回の本題は「昆虫食」なんです。
自販機で昆虫を販売
これだけ聞くと、駆除した昆虫を販売しているのかと思われそうですがご安心ください。
世界に視野を広げると様々な文化がありますが、その中で昆虫を食べる文化もあります。知っている方も多いでしょう。日本では敬遠されがちな文化ですが、高タンパクで栄養価も高いことから世界では食料としての可能性に注目も高まっています。
社長の長野さんは以前から興味があり、福岡からの業者さんとの繋がりをきっかけに2022年4月に社屋前に設置。主に食用として飼育・乾燥処理されたタイ産の商品をラインナップしています。サソリやタランチュラなどインパクト大な商品は人気が高いようです。
SDGsの取組みのひとつとして設置導入した目的もあります。世界的に現在でも一部地域で進行形ですが、将来起こりうる世界的な食糧飢餓や栄養のある食糧確保への理解・周知と、自社でのこれからの取組みにおいての可能性を検討するため。
新聞などでも取り上げられていましたし、ご存知の方もいらっしゃると思います。
そうは言っても…食べる勇気はあるだろうか。
実際どんなものなのか、商品について気になるところです。
新人さん、おやつの時間ですよ
実は私は経験済み。
ライトにコオロギから食べてみたのですが、エビみたいなそんな感じで、味の違和感はありません。サクサクパリパリした感じですので、ナッツと合わせても良いかもと思うほど。ただやっぱり見た目はそのものなので苦手な方は難しいかもしれませんね。
実際どんなリアクションがあるのか、この夏入社したスタッフさんに試食をしていただきました。
「うわー…そのまんまですね…」
かみ:(キタキタ、そういう感じでおねがいします!)
「見た目アレですけど…食べていいんですか?じゃあいただきますね。」
かみ:(え?)
かみ:(躊躇なし…?)
かみ:(いった、食べた…)
「うん、イケますね。」(あっさり)
かみ:もしかして…食べたことありました??
「いや、初めてですよ。イケますね。」
彼女はそう言うと、残りの昆虫たちをお子さんのお土産に持って帰った。
ちなみに我が子らの反応はこちら。
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ちょっと苦味はありますので、子どもたちは苦手だったかも。でも「虫を食べる」ということについてすごく興味津々で、おもしろい!と好評でした。チョコレートがコーティングされたバッタなんかもありますので、用途に合わせてお選びくださいませ。
この昆虫自販機、ネタとしての設置ではありません。
SDGsを踏まえていることもひとつですが、虫に対して駆除の観点だけでなく、食という観点から文化や虫を知り、そして仕事と事業を知ってもらいたい。そんな思いも込められていると思います。
はじめは面白半分でもOK!特に子どもたちにとっては良い学びの機会となりますね。
おわりに
普段は表立たない現場での仕事が主ですが、専門業者としての視点から、昆虫食自販機をはじめ話題性や可能性を発揮していきたいそう。
元々は衛生管理を主に創業した同社。害虫・害獣を“駆除”するイメージの強い業界でありながら、生態系や共生・環境問題を踏まえた“防除”のためのプロフェッショナル「PCO」としての取組みにも注目です。
PCO(ペストコントロールオペレーター)とは
人に有害な生物の活動を、人の生活を害さないレベルまでに制御する技術を「ペストコントロール」と言い、それを行う技術者をPCO「ペストコントロールオペレーター」と呼びます。
目まぐるしく変化していく環境に対応するため、日々研究、学習は欠かせません。(コクエイ消毒HPより)
多様化が増す中、その対応へも多様性が求められます。
虫や生物の生態を知る専門家だからこそ、暮らしを守るだけでなく、新たな動き・取組みに向けて注力しているようです。
まずは身近なところからでも、お困りごとがございましたらお問い合わせしてみてはいかがでしょうか?