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KIRIKABU JEANS(キリカブジーンズ)
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あえて多くは紹介しません
KIRIKABU JEANS(キリカブジーンズ)をどのくらいの方がご存知でしょうか。
名前は知っている、テレビで観たことある、そんな方も多いはず。
本当にジーンズが好きな方は、そのこだわりの深さが十分理解できるしグググっとくるでしょう。
ただ、どこで買えるのか。それはしっかりとアクションを起こした人にしかわからない。
そんなKIRIKABU JEANSをあえてのご紹介です。
敷居は高くないけど何卒ご理解を、そんな代物
私がこちらに移り住んだ当初、何かと玖珠色に染まりたいと考えていました。もうコテコテに。
いま思えば、ただのミーハー的なそんな移住者になってしまっていたかもしれません。よくわからず、流され続けていたかも。
実際はそうはならずに(?)済んだと思います。そのきっかけと気付きをくれた1人として、この“笠さん”の存在があります。
初めてお会いする前の勝手なイメージと反して、気さくでいっつも柔らかな表情の笠さんがジーンズを作り始めたきっかけとそのこだわりは、検索していただければたくさん出ておりますので、ご自身でグッときたものをご参照ください。
といいつつも、実際のところそんな笠さんが作ったジーンズは簡単に手に入るものではありません。
タイミングが良ければ…です。
もしくは、理解と根気が必要かもしれません(笑)
笠さん
「こういうことをしてるといい意味で面白がってくれる人が多いからありがたく取り上げてもらえるけど、実際はね…」
メディアで多数取り上げられれば何かと多くの反響はあるものです。
ただ、反響は他方に及ぶのでちょっとズレた反響も起こったりして期待に添えないことも。これも有名税というものでしょうか。
ミーハー、流行。それらを笠さんも私も否定するわけではありませんが、そことは違うものがKIRIKABU JEANSにはあります。
笠さん
「本当にいいもの(笠さんがいいと思うもの)ってどうしても欲しくなっちゃうんよね。だから、なんとしてでも手に入れたくて必死に探して。俺らの若い時代なんて今みたいに簡単に調べたりすることができないから、雑誌とか読み漁って、直接店に行って。そんなことしながら自分が欲しいものに出会う行動が楽しいよね。」
このミシンもそう。これまでの笠さんの繋がりなどもあって手に入った貴重なものですが、手に入れるまでの経緯を楽しみ、モノを愛するだけでなくコトを愛することも含めて楽しんでいらっしゃいます。
作り手や道具、歴史、時間、つながりなどトータルで“いいモノ”を見極めていくことが、ライフスタイルをよくする秘訣だと感じます。
実際に常にそのような意識なせいか、それが笠さんのオーラを作り上げていると思います。
笠さん
「写真だってさ、昔はフィルムだったからちゃんと撮れたか現像するまでわからないじゃん。デジタルになっても同じだけど、ちゃんと撮れるようにこう…しっかり考えて狙って、シャッター押して。とにかく何でも一生懸命だったよね。自分から好きなものに対して、一生懸命調べたり知ろうとしたり、そんな時間が必要よね。」
はじめてお会いし、お話をさせていただいた時から私自身も感覚を動かされたと思います。全然追いつきませんが、とても参考にしたい先輩です。
かみ
「そういえば、笠さんが尊敬する人っています?」
笠さん
「そうね、まわりのみんなかな。みんなすごいと思うよ。特に自分ができないことをやっている人もそうだし、よく考えてるなとか、そんな視点でって。若い子とかもすごいじゃん。なんでもやってみようとして、チャレンジして、形にしていること自体が尊敬よね。」
口からオーラが溢れ出していますね。心から神様なのかな。
今度、10代の子達の前でお話をする機会があるのだとか。羨ましい!いい刺激になるでしょうね!
かみ
「ところで、いまジーンズってどれくらい待ちですか?」
KIRIKABU JEANSは、基本的に待ちます。サッと行って買えるものではない。採寸して作ってもらうのですが、めっちゃ待ちます。
笠さん
「んー、1年以上ぐらい?1年半ぐらい?…かな。テレビとかでデニムのことが取り上げられたりすると、簡単にオーダーしてくる人もいるんよ…でもねぇ、そんな簡単に出来んのよ。メディアに取り上げられると、編集によって観る人はイイところだけ解釈してしまうようなこともあるから、コッチもあんまりそこを強くは言えないんよね。趣味で作ってるわけではないし、本気で機材も揃えてしっかり作ってるから…そういうことをちゃんと知って欲しいよね。」
ですよね、でも欲しい人たちの気持ちもわからないでもない。
笠さん
「生地の仕入れだったり、作れるタイミングだったり…そんなことも影響するから、オーダー受けた時に一応理解はしてもらうけどね…。でも、オーダーしたらやっぱすぐに欲しいじゃん!すごいその気持ちわかるし…そこ辺がもどかしいよねぇ。」
おわりに
工場などで一気に作っているわけではなく、すべて1人で。気分で作っているわけではないし、工程上、なにぶん時間はかかるもの。
それでもどうしても欲しい人は、以上を十分理解した上でコンタクトを取ってみましょう。そして気長に待ちましょう。
ホントのトコロは、なかなか表に出てこないもの。
笠さん自身、わざわざ自分でその辺りのことを表に出さないですし、優しさでしょうね。
そんな笠さんの作る「KIRIKABU JEANS」は本当にいいモノ。
できれば、ぜひ色んな人に知ってもらいたいですし、ぜひ履いてもらいたいし、ぜひ所有してもらいたい。
でもねぇ、待つんよねぇ…もどかしい!