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さよなら、吉四六漬(きっちょむづけ)|悲報…42年の歴史に幕。玖珠生まれ・大分県を代表する名物漬物が2020.9で完全終売。

あたり前に存在しているものが、なくなる。

最近、玖珠町内の一部スーパーなどでも見かけるコレ。

見慣れた商品ロゴとイラストに添えられた文字。

“9月をもって販売終了いたします”

ひっそりと『吉四六漬』販売終了の予告…。

なぜ?どういうこと?知らない間にいなくなっちゃうのはヤダ!

販売終了に至った経緯も気になるので、工場へお話を伺いに行ってきました!

『吉四六漬』誕生の背景と経緯について

『吉四六漬』といえば、大分県民であれば誰もが目にしたことのあるお漬物。県内外のスーパーでも多数販売されており、土産店でも“大分の漬物”として人気の商品。種類も豊富でファンも多いはず!

しかしなぜ販売終了に…人気がなくなったワケではないでしょうに…。

『吉四六漬』誕生の経緯

今日の「吉四六漬」を生み出す発端となったのは、昭和50年、(株)興人の子会社・興国物産運送(株)が玖珠町で経営していたボーリング場が閉鎖。その跡地利用として「興物食品KK」を設立し、漬物の製造・販売を手掛けることになりました。しかし、興物食品の時代は従業員も8名で商品としての知名度も低く、年商2千万円程度のものでした。加えて、親会社の(株)興人がその後倒産し、昭和53年4月、玖珠町農協(現 JA玖珠九重)に経営がすべて移管され、現在の「吉四六漬」の基礎が出来ました。
※JA玖珠九重提供資料より

なんと、いまのグリーンプラザ・良心市やローソンがあるあたりに「ボーリング場」があったとのこと!

『吉四六漬』の事業背景と意義

当時、農協は市場出荷だけでは不安定な野菜の価格を加工にまわすことによって出荷を調整し、付加価値をつけて販売することをビジョンとしていました。同時に農家の地元における雇用機会を創出・確保することによって生活の質的な水準を目指すものでした。漬物工場の経営権を取得した当時の玖珠町農協(現 JA玖珠九重)は、まず販売面に力を入れ、初年度1億8千万円の売上に成功し、以後「吉四六漬」のブランドで年々その販売実績を拡大。昭和55年には第二工場を建設、平成5年には現在地に新工場を建設しました。

当時、大分県が取り組む計画のあった「一村一品運動」のモデルケースとして高い評価を受けていたことも売上増大の背景。一村一品運動の結果、大分県下260品目誕生した特産品の中で「吉四六漬」は販売実績もさることながら、地域の産品を地域で消費する「地産消費」の精神や付加価値をつけて販売する産業方式が高く評価され、一村一品運動の優等生の地位を築きあげました。
※JA玖珠九重提供資料より

いまでも大分県の漬物・大分名産としての地位をもっている『吉四六漬』は、バリエーション豊富に県内外の物産店・土産品でずらりと賑わせています。

そんな『吉四六漬』が、このままひっそりといなくなってしまうのは淋しすぎる!

なぜ販売終了に?

そんな『吉四六漬』がなくなってしまう。

時が経てば「“吉四六漬”ってあったな、懐かしいな」となってしまうものでしょうが、今のうちにしっかり記録しておきたい!

加工場の小幡課長に聞いてきました。

販売終了に至った経緯は大きく2つ。

① 玖珠産の原材料が手に入りにくい

もともと“地域の産品を地域で消費する「地産消費」の精神”であったことから、玖珠産の野菜などをメインの原材料として使用していました。しかし、近年では野菜の作り手も減少し、九州内を中心に県外の野菜などを仕入れて製造しているとのこと。これでは当初の精神と相違することもあり…

ですよね…生産者の減少は時代の流れとともに進んでいますし、やはり地産のものでなければ吉四六漬ブランドも維持が難しいですよね。

② 食文化の変化

吉四六漬の魅力は長期間漬け込んだ風味の良いもろみ漬け。深漬けですね。

しかし最近では浅漬けがポピュラーになっており、深漬けよりも人気が高くなっているとのこと。あたり前ですが、米食もひと昔前と比べると減っているのも事実ですね。

残念ながら、理由はごもっとも。仕方ないといえば仕方ない。ブランドとしても①の理由は大きいですね。

さようならセールで最後の『吉四六漬』を記憶しておこう

これまで原材料や加工方法など、様々な工夫を凝らして楽しませてくれた吉四六漬。

「さようならセール」は在庫処分ではありません!

これまでの感謝を込めて、最後に皆さまへ味わってもらうべく“かなり”お得な価格で販売をしています。

7月からひっそりと始まったこのセール、ジワジワ口コミ等で広まっていることもあり販売数増加。工場は休日返上で稼働中でした。

取材当日は7月の4連休真っ只中。出荷準備中の吉四六漬の箱が山積み!

もう食べられなくなってしまうのかと思うと、最後に味わっておきたいなと思うものですよね。

個人的に好きなのはコレ!

梅!ダメとわかってても一気に全部食べちゃうやつ。おつまみにも良いやつ。

それと、通称“ままかり”とよばれているみじん漬け。

ご飯に乗っけて食べるも良し。混ぜ込んだおにぎりも美味!

加工場では売店も併設されており、在庫にもよりますがバリエーションの数は間違いないかも!

定番の小分けモノから詰め合わせなどもおすすめです。

店舗情報
玖珠九重農業協同組合 食品加工場〈吉四六漬〉
住所:大分県玖珠郡玖珠町大字戸畑385(Google map)
電話番号:0973-72-2481

おわりに

やっぱり聞いてみた「復活はないんですか?」

残念ながら復活はないだろうとのこと…

『吉四六漬』が買えるのは、2020年9月まで!

ぜひこの機会に吉四六漬との最後のひとときを…さよなら、吉四六漬。