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はんなりおやど 龍泉閣
大分県玖珠郡九重町町田2083-1(Google map)
TEL: 0973-78-8001
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良い宿とは
このような書き出しですと、色々と誤解を招きそうなので先に申します。
最近、旅館泊まってますか?ホテルを使った旅行行ってますか?
寝るだけのためのホテル手配なら強いこだわりはないですが、旅行となると宿選びは別物。なるべく“良い宿”を選びたいですよね。
で、“良い宿”の感じ方は人それぞれ。
設備がいい?
料理がいい?
温泉がいい?
お部屋がいい?
などなど、あたりまえに気にする条件ですが、私的に基準として第一におすすめしたいのは「お宿の人・スタッフさん」です!
この質がなければ、なにかと台無しになりがちです。
ちょっと強めに言わせていただきますが、私自身、そちらの業界が長かったものですから基準として大きな間違いはないと思います!
実体験としても同じく、お宿の人によって宿の印象が作り上げられていると思います。
チームワーク良いね
それもそうだけどまずはこの若女将よ。仕上がり過ぎじゃないか。
沖縄発の美人若女将。何がどうなって宝泉寺に。(失礼)
そして、この美人若女将を連れてきた若旦那。しかし若いな。
かみ
「えっと…これはどういうイキサツで?」(謎の質問)
若旦那
「いやぁ、美人若女将を連れて帰るってのが目標だったので(笑)」
そんな簡単にひょいっと連れて帰れるものじゃないでしょうよ、何だか何かありそうだな。
聞けば学生時代、福岡へ進学していた息子さんがバイト先で知り合った彼女。そして結婚に至った経緯は聞きそびれましたが…
どうしても気になることがある。
かみ
「なぜ宝泉寺に帰ってきたの?」
若旦那
「え、ここで働くつもりだったので」
俺は知っている、大概こういう家系の息子さんは仕方なく跡取りになるか、絶対に跡取りにならず近寄らないか。
結構子ども時代に大変な思いをしていることも多々ある。
前者なのだろうか。いや、なんだか雰囲気が違う。
かみ
「でも地元を離れる人って当たり前に多いじゃないですか。イヤじゃなかったですか?」
若旦那
「全然!この宿が大好きなんですよ。子どもの時から、温泉に入れるし、ウマい飯も食べられるし。昔から絶対にここで働くつもりでいました!」
ピンときましたよ。この子、別格!いや、元来このお宿の環境が良いからだと思う。
“美人若女将を連れて帰る”って有言実行だし。すごいわ。
正直なところ、おんせん県と言われる大分県内でもレベル的に言えばメジャーではない宝泉寺温泉郷。そこそこ知名度はあれど、私自身もいまだにほとんどわからないのが現状です。
そんな中、この若旦那を育て上げた「龍泉閣」さん。かなりの幸せな生活経験がないと将来の夢にはなりにくいもの。
そもそも「龍泉閣」を訪れたことのある地元の方はどれぐらいいるだろうか。
旅館といえば、遠方からの旅人をもてなす施設としての存在が強いので、実際に利用したことのある方は少ないだろう。
でも機会があればぜひ訪れてほしい。
館内に入った瞬間に、単純で捻りのない表現で申し訳ないが「あぁ、感じいいな」と印象を受けるだろう。
それが心地よい宿の条件でもあります。
華美な設備や装飾は目立たず、比較的シンプルに落ち着いている。そして、田舎くさくなりすぎず、都会的すぎず、ちょうど良い雰囲気の接客で迎えてくれる。
何と表現したら良いか、語彙力貧弱で申し訳ないです。
ただ、このような空気感を作り出している要因はベストな「チームワーク」であることを知っています。
安心してお願いできる温泉宿
宿の詳細はぜひホームページをご覧いただきたいのですが、家族を中心としたスタッフでスッキリと仕事をされています。
コンセプトでもあるのでしょうが、比較的若い世代に温泉旅館を楽しんでもらう、そんなメッセージもあるかもしれません。
しかしご年配の常連さんも多数いらっしゃるようですし、ちょうど良い具合の雰囲気を維持されていると思います。
若旦那
「だいたい私たちで準備しています」
今回、チェックイン前の時間帯にお邪魔し、お仕事風景を拝見させていただきながら色々とお話を伺っておりました。
若夫婦が帰ってくるタイミングで、若旦那の妹さんも家業に加わりました。全員20代前半。さすがしっかりしてらっしゃる。
40間近なオジサンがとやかく評論的な感想を述べてる場合じゃないですね。
おそらくこの3人だからこそのチームワークもあり、仕事がスムーズです。
かみ
「若女将はこちらに来て旅館の仕事に就くということに不安はなかったんですか?」
若女将
「いや、全くないですね。いつも楽しいですよ。」
かみ
「おぉ…発言が仕上がってますね、さすが若女将。」(おいオジサン)
若女将
「いえいえ、まだまだまだまだ勉強中です」
そんなオジサン目線のインタビューはさておいて、実際に体験してみることもおすすめです!
常に時代の変化に対応、進化
女将さんが実家である「龍泉閣」に従事し出した頃、私も同じく同業として隣町におりました。
当時は旅行形態の変わり目であり、今では当たり前のネット予約の始まりの頃。
各宿、この新しい形態にどのように取り組んでいくか様々な工夫をしておりました。
いま現在、主軸になっているインスタグラムでは、その運用方法に四苦八苦しているお店や事業所もあります。
しかし「龍泉閣」さんはほぼ毎日お客さんの写真付きで更新。
“はんなり美人・美男子さん”として、お客さんを撮らせてもらって投稿。それができるってなかなか簡単なことではないです。
それは「龍泉閣」さんの利用満足度の高さと信頼感からくるもの。

若夫婦で“はんなり美人・美男子さん”になる①

若夫婦で“はんなり美人・美男子さん”になる②
若旦那のニヤケなのかビッグスマイルなのか…止まりませんね(笑)
女将さんは、当時主流だったブログからスタートし、着実にファンを獲得。旅行形態の変化に合わせて宿のスタイルも合わせ、インバウンドも積極的に。国内外から愛される宿として着実に維持しております。
そこに「龍泉閣」が好きすぎて帰郷した息子さん夫婦と娘さん。
本来、女将さんに色々とお話を伺えれば、と思っておりましたが…
女将さん
「もう若い子らに前に出てもらってどんどんやってもらいたいので!」
とのことで若夫婦をピックアップさせていただきました。
食事処の改修や宿の雰囲気作りも息子さんが担うようになり、次の世代の「龍泉閣」が始まっています。
おわりに
くどいですが、宿の人柄は大きく度の満足度につながります。
どんなに高級な施設で美しい料理でも、人柄に不備があれば台無し。逆に人柄が抜群であれば大満足。
それらの良いところを兼ね備えている「龍泉閣」さん。
地元の方でもわざわざ泊まりに行っても良いと思いますし、ぜひご紹介におすすめのお宿です。
日帰りでの利用方法としては、「バイク詣」や週末に実施される「温泉と珈琲。」もおすすめ。
「すしざ◯まい!」と撮影の後ろで喜んでいた若旦那が可愛かったですよ(笑)
詳細はお宿へお問い合わせください!
あ、そうそう。お宿といえば料理。
料理長ってどんな方か気になります?なかなかお目にかかる機会はないと思いますが、少しお話をさせていただく機会をいただきました。
だいたい料理長ってとっつきにくいイメージがあるのですが…
まぁ気さく!表に出ないのはもったいないぐらい気さく!
この方を見たら厨房との関係性の良さも伺えます。
こんな宿ならぜひ泊まってみたい!そして安心して勧めたい!そんなお宿です。